2009年1月23日金曜日

覚える

 昨日はお茶のお稽古でした。会社が終わったあと、西麻布からバスで千駄ヶ谷に向かい、総武線で西荻窪に向かいます。

 先生のお宅に着くと、すでに先輩二人がお稽古中でした。石州流のお稽古では、覚える、ということが強調されません。茶事の流れや所作について、スムーズに出来るようになりたいと思うのは自然な感情だと思うのですが、お稽古中にメモを取ることは出来ず、また覚える必要もない、と教えられます。

 今までの常でついマニュアルに頼りたくなってしまうのですが、お茶室では日本のお稽古ごとの原点、時間をかけて繰り返すことによって身体に意味とともに覚えさせるという方法がとられています。長い年月を経ても崩れない「型」というものはそもそも本来そうやってしか作られない、伝えられないものなのかも知れません。

 お茶室にいると非常にリラックスできるのは、現代の効率重視とは全く異なる価値観、方法論の空気の中にいるからでしょう。その空気を味わいたい、というのが和の習い事を続ける強烈な動機になっているような気がしてきました。

 さて、とはいえお稽古が終わった後に、その日の流れを思い出してすぐにメモしようとも思うのですが、お店に入って飲み物頼むとスグ来ちゃうのでそれも叶わず、ってことで(^^ゞ

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